21年2月輸出概況レポート JUMVEA佐藤博理事長に聞く - グーネット自動車流通

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21年2月輸出概況レポート JUMVEA佐藤博理事長に聞く

ひと 2021年04月25日
2021年輸出台数は 一昨年に戻るかが鍵
会社名:日本中古車輸出業協同組合(JUMⅤEA)

 2021年1月、2月の輸出実績は税関統計データによると前年同期間比で10%減となっている、輸出仕向地ではアラブ首長国連邦(以下、UAE)が約13%、ニュージーランドが約20%減少し、主要国の中でも大きな減少幅となっている。

 今回、日本中古車輸出業協同組合(東京都品川区:以下、JUMVEA)の佐藤博理事長に、中古車輸出の現状と課題、また今後の見通しについて話を聞いた。

■2021年の輸出に動向は

 輸出主要国は厳しい状況が続いており、UAEとニュージーランドの下げ幅は大きい。それ以上に輸出台数に与える影響としては、スリランカの輸入禁止措置が大きい。  

 昨年3月末に輸入禁止となり輸出台数はごく僅かとなっている。現在、冷凍車が例外として輸出されているが、以前のように毎月4000台という状況にはほど遠い。

 輸出主要国の中でもロシアは堅調に取引されている。昔のロシアは「グリーンコーナー」を代表とする中古車市場が形成されていたが、今は無い。現在はブローカーがエンドユーザーに直接販売し、国内での取引が中心となっている。ただ、注文販売の為、以前のように在庫を抱えて商売するモデルではない。その他にもロシア通貨「ルーブル」の信用が低く、ルーブルの価値が下がる前に不動産や中古車に投資する動きも輸出台数を支え、底堅い動きに繋がっている。

 他国に目を向けると、フィジーやモーリシャス、カリブ海諸国の観光を主要産業とする国への輸出は堅調な動きを示している。新型コロナにより観光産業は壊滅的な打撃を受けているが、中古車は売れている。JUMVEAはモーリシャスで証明書を発行しているため、実態を把握できる状況にある。モーリシャスは今でもロックダウンいわゆる外出禁止阻止が続いているが、それでも中古車は昨年同様の台数が輸出されている。4月、5月はさすがに落ち込んだが、以降は持ち直している。苦戦を予想していたが国内需要も高く底堅い動きを示している。

■現在の課題と今後の動向は

 現在、業界で一番の問題は車の注文を受け仕入れても船に積めないこと。昨年の今頃は、船会社は仕事が無く、困り果てていた。それが一年経つと船が足りない状況になっている。中古車輸出台数は2割減少している点からも船が足りない状況はおかしいと言える。色々な噂も聞こえるが、船不足を断定できる理由は無く、改善の見通しも立ちにくい状況が続いている。

 昨年は新型コロナで中古車輸出業界もダメージを受けたが、今年は昨年を上回ることは間違いないと考えている。目安は一昨年の2019年を超えるかどうか。

 一年前の今頃から輸出も減り、オークションも厳しい状況になった。現在も予断を許さない状況が続いているがワクチン接種をはじめ政府や自治体も手を打っている。あとはどう回復していくか。2021年は昨年より明るい見通しが持てると考えている。

 厳しい市況にあることに変わりはないが、JUMVEA加盟の組合員は堅調な事業運営ができている。今後は徐々にでも市況が回復し、組合員がより商売しやすい環境になることを願っている。

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4、4.5点

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直近価格が500千円以上

【抽出台数条件】

毎月50台以上の流通が過去6ヶ月連続していること