【2022年 年頭所感】日本中古自動車販売協会連合会・日本中古自動車販売商工組合連合会 会長・…

2024年4月20日 [土曜日] 友引 |  西暦元号早見表 西暦元号早見表  |  サイトマップ サイトマップ

経営者・理事長年頭所感(2022年度)

【2022年 年頭所感】日本中古自動車販売協会連合会・日本中古自動車販売商工組合連合会 会長・理事長 海津博


  • 会長・理事長 海津博

 新年明けましておめでとうございます。

 2022年の新春を迎えるにあたり、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。

 一昨年に引き続き、昨年も新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けた一年でした。そして新たな変異株が発生するなど、依然として収束の見通しは立っていません。ワクチン接種も進んではいますが、ブレイクスルー感染が国内でも相次いで報告されており、日本においても3回目のワクチン接種がはじまったところです。

 JU中販連では、引き続き、関係機関とも緊密に連携しながら、感染拡大の防止に向けた取組を進めてまいりたいと思います。

 今後も、適時適切な情報提供に努めてまいりますので、皆様におかれましても、3つの「密」を避け、手洗い、消毒、マスクの着用など、「一人ひとりができる感染防止策」の実践に努めていただきますようお願い申し上げます。

 さて、このコロナ禍の中、自動車業界の状況は、2021年度上半期の国内新車販売台数が、前年同期比1.1%増の205万359台となり、わずかに前年を上回りましたが、依然として低水準となっています。登録車は同2.5%増の129万7,939台と2年ぶりに増加しましたが、軽自動車は、同1.4%減の75万2,420台となり、2年連続でマイナスとなりました。  
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              
 一方、中古車については、2021年度上半期の登録・届出台数の合計台数は前年同期比1.4%減の322万1,303台と2年連続で前年実績を下回りました。登録車は同2.8%減の179万7,360台となり、2年連続で前年を下回り、一方、軽自動車は同0.6%増の142万3,943台で2年ぶりのプラスとなりました。

 新車販売は、コロナ禍で大きく落ち込んだ前年に比較して一時は持ち直したものの、半導体不足の長期化などにより甚大な影響を受けています。この影響は中古車業界にも出ており、タマ不足はさらに悪化する懸念もある中、オークション相場の高騰は続いています。

 今後も、収束の兆しが見えない新型コロナウイルス感染症の影響で、新車供給の停滞が続くことが予想され、仕入れ環境は厳しさを増す一方と思われますので先行き不透明感は否めません。一刻も早いコロナの収束と新車の安定した供給を願うばかりです。

 本年の事業について触れますと、自動車関係諸税については、カーボンニュートラルの実現に向けて、その課税のあり方の検討が行われることになっていることから、JU中販連では中古車ユーザー及び中古車流通を踏まえた制度となるよう要望してまいります。

 100年に一度の変革期と言われる中、新型コロナウイルスの感染拡大などは、経済や人々の生活などに大きな影響を及ぼしており、デジタル化の進展や多様な購入スタイルが浸透するなど、これまで以上に変化への対応が重要になっています。中古自動車販売士やJU適正販売店認定制度などの推進によって、消費者から選ばれる店づくりに取り組んでおりますが、今後は地域社会からの信頼をこれまで以上に獲得していくために、これらの制度の更なる推進を図りながら、消費者のニーズに応えていく施策が必要であると考えております。

 また、オークションにおいては、コロナ禍でインターネットでの応札比率が高まりましたが、今後はますます多様な情報が求められることが予想されます。その中で、オークション流通のデジタル化に向け準備を進めているところですが、着実に一つずつ実現させ、JUオークションの更なるサービス向上を図りたいと思っております。

 前述のとおり、深刻な半導体不足等により新車販売は大きく落ち込み、良質車のタマ不足による仕入れ環境の悪化から中古車販売も厳しい状況が続いておりますが、JUクレジットは前年度を上回るペースで進捗しております。コロナの影響を受けていなかった令和元年度の実績も超えられるよう、オリコ社と一層の推進を図ってまいります。

 この目まぐるしく変わる現代においては、組織の世代交代は非常に重要になっています。次代を担う人材を育成していかないと組織の世代交代はうまくいかず、組織の弱体化を招きかねません。そこで、青年部の方にいろいろな事業に携わっていただき、組織の活性化を図りたいと考えております。そして、「2050年カーボンニュートラル」なども含め、様々な問題について青年部の方といっしょに研究し、適切かつ柔軟に対応していく所存です。

 JU中販連はおかげさまで昨年9月に設立50周年を迎えました。多くの皆様のご愛顧、ご支援の賜物と心より感謝を申し上げます。この先の50年も消費者保護と中古車業界の健全な発展を目的に、我々に課せられた責務を全うすべく邁進してまいりますので、引き続きご支援ご厚情を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

 結びに、本年が皆様にとりまして良い年となりますよう心から祈念いたします。