KCAA ～KCnetリアル会員入会キャンペーン

ご入会のお誘い

　サブプライム問題、リーマンショック、スクラップインセンティブの弊害（反動）、昨年３月に発生した東日本大震災での新車生産停止と、ここ数年中古車業界は、毎年のように想定外の外的要因で未曾有の大不況に見舞われました。
　しかし、不況という「谷」が在れば、次はチャンスという「山」が在る。ＫＣＡＡグループは、福岡・南九州・山口・ＫＡＡ（京都）と４会場を運営しています。さらに、入会し易く、利用料金も安く、会員の利便性を追求した「ＫＣネット」を開発、全国から会員を募集しています。今年は、ＫＣＡＡグループにとって「勝負の年」と考えています。

オープン時を振り返って

　私が「ＫＣＡＡ」をオープンしたのは平成元年５月です。オークション会場のセリシステムについて素人だったので参考にするため、昭和６２年の秋頃、ＵＳＳ名古屋の故服部太会長を訪ね、視察を申し込んだところ、快く引き受け、自ら会場をご案内してオークションについて詳しく教えて頂きました。その日の夜は食事に招かれました。
　その後、福岡で営業をスタートすると、組織を中心に激しい妨害を受け、一時は精神的に潰されそうになりました。しかし、家族と社員に支えられ、何とかオープンすることが出来ました。当時「ＫＣＡＡ」は、九州初の企業系ＡＡとして大きく注目を集め、毎週毎週会場は来場者で溢れ、席の争奪戦で場内は、同伴者の離席をお願いするアナウンスが常に流れていました。
　順風満帆と思った矢先、関東から乗り込んできた荒井商事が当会場から車で１５分という所に進出、大型ＡＡ会場を建設。さらに組合組織と提携し、開催日を木曜日にぶつけてきました。私は正直、恐怖感で肝を冷やしました。資本力に加え地元の組合組織と組まれ、差は歴然でした。
　業界の下馬評でも当社が苦戦するとみられ、「ＫＣＡＡ福岡は危ない」と言われていたと聞いていました。実はその危機感が私に、地元である宮崎県に第２会場を作ることを決断させ、平成３年９月にオープンしたのが「ＫＣＡＡ南九州」です。
　オープン前は、通常３００台、記念開催で５００台を目標にしていました。しかし、会員皆さまからの支援とスタッフの努力で通常５００台、記念開催では１０００台を超える会場としてスタート。福岡会場と合わせ１週の取り扱い台数が「２０００台以上」のオークションになり、結果、会社の経営基盤をより強固にすることが出来ました。
　福岡会場のオープン時もそうでしたが、ピンチを乗り切れたのは、地元会員と各ディーラー会員が支えてくれたことが大きいと感謝しています。オークションというビジネスは、大きな組織と組むのではなく、ディーラーを筆頭に１社１社を大切にし、如何に信頼関係を築くかが大事だと痛感しました。
　この南九州会場を立ち上げる際、会場責任者として着任。現在も右腕として私を支えてくれているのが、オークション本部長の豊丸美行常務取締役です。
　その後、２会場は順調に推移し、平成１１年１２月に初の中国地区進出を果たし、「ＫＣＡＡ山口」をオープンしました。山口もやはり大苦戦を強いられましたが、運良く、新幹線のぞみの新山口駅の停車が決まり、山陽自動車道・阿知須インターが開通、小郡方面からも山口宇部有料道路開通など、交通の利便性が良くなり、遠方からの会員の利用が増えました。さらに豊丸常務が半年間以上、山口に常駐し、ディーラー会員を中心に繰り返し訪問し、人間関係を構築、突破口を見出してくれた。
　そして平成２１年６月、ＫＡＡ（京都）をグループ化し、営業強化と外部ネット環境を整備し、全国相場が入る会場として会員の高評価を得て、出品も軌道に乗り昨年黒字化を実現しました。

創業精神

　ＫＣＡＡがオープンした時、車路に「公正・誠実・迅速・信頼」と経営スローガンを掲げていました。現在は、出品者の引き回しも無くなり、セリもネットが主役になる時代ですが、この「創業精神」は絶対に変えてはならないものとして深く胸に刻んでいます。

KCAAグループ　代表取締役社長　大峰 高