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【繁盛店レポート】京都総業(福岡県苅田町) 女性スタッフ3人による店舗運営でグループの窓口に

2018-05-24


  

  • 女性のみの買取り店運営をスタートした城戸社長
    女性のみの買取り店運営をスタートした城戸社長
  • 明るく清潔感溢れる店内には女性目線の工夫が多く取り入れられている
    明るく清潔感溢れる店内には女性目線の工夫が多く取り入れられている
  • 男女化粧室の奥にはオムツ替えコーナーを用意
    男女化粧室の奥にはオムツ替えコーナーを用意
  • 業界では珍しい、和室の商談ルームも
    業界では珍しい、和室の商談ルームも

 京都総業(城戸哲也社長)は福岡県京都郡苅田町に本社を構え、本社と八代営業所(熊本県八代市)で輸送事業を展開する1963年(昭和38年)設立の老舗企業だ。輸送事業では主にパラセメント輸送などの特殊輸送を手がけ、自社保有車両の整備を目的とした自動車整備事業も展開、同事業は一般向け入庫にも対応し、物流・自動車を通じて地域密着の営業展開を行う。同社はこのほど、車買取りフランチャイズチェーン(FC)のユーポス(大阪市西区・柏原隆宏社長)に新規加盟するとともに、そのユーポス店を女性スタッフのみで運営するという、斬新な試みを展開、広く業界内外からの関心を集めている。 (室田一茂)

■輸送事業に加え、自動車関連事業で顧客循環を模索

 同社が自動車整備事業に本腰を入れ始めたのは約1年前。主に地元の一般ユーザーの車検や整備入庫の獲得を狙いに、新車・中古車販売にも乗り出した。屋号も「ミヤコオートサービス」とし、車販や整備のほか、ボディーコーティングやフィルム施工、タイヤ・ホイールやカー用品の販売・取付けまでを手がける。このミヤコオートサービスのキャッチフレーズが「女性も安心して相談できるクルマ屋さん」。町の自動車販売店のイメージを変え、「女性目線で入りやすく、かといってディーラー店舗のような敷居の高さのないお店」(城戸社長)を標榜する。こうした女性をメーンターゲットに絞った自動車関連事業の入口にユーポス店を選んだという。

■管理客を増やし顧客循環を創造する窓口を買取り店から

 今年3月末にオープンした「ユーポス小倉東インター店」は同社が描く顧客循環の重要な窓口。ここでは女性スタッフ3人がさまざまな意見を出し合いながら、店舗運営を実践し、城戸社長が運営面でのフォローを行う。開店から間もない同店だが、女性ならではの感性や丁寧な仕事ぶりから、着実に買取り台数を伸ばしている。女性ユーザー、とりわけファミリー客への配慮が随所に取り入れられた。店内の温かく清潔感の感じられる雰囲気はもちろん、自動車販売店では珍しい畳の敷かれた「和室」の商談ルームやキッズコーナー、オムツ替えベッド、喫煙商談ルームなど、幅広い来店客を想定した工夫が溢れる。

■店舗からの情報発信もすべて女性目線で

 毎日のように更新する店舗ブログやチラシ、ポップ類、ウェルカムボードなど、女性目線で行う情報発信も好評だ。「子ども連れのお母さんの気持ちがよく分かる。子どもが居ても気軽に来店できるような店舗にしたい。『クルマ』は特別なもので、女性客にとっては苦手なものかもしれない。こうした女性客にうまく寄り添いながら、さまざまなご提案をできれば」と同店の女性営業スタッフは話す。
 同店のドリンクメニューは女性スタッフ選りすぐりの逸品を揃える。カフェラテはもちろん、美容・健康に良いとされる「さんざし&コラーゲンドリンク」など、他とは一風変わったおもてなしで、女性客の心をつかんでいる。地域の女性たちが気軽に立ち寄れる店舗を目指しながら、自動車だけでなく、さまざまな情報発信を展開していく考えだ。

■女性の活躍がグループの窓口を支え、トータルカーライフ創造へ

 女性スタッフが中心となり、自社グループの窓口を支える中、一連の流れの中でカーライフサービス全般を手掛けるワンストップサービスを目指す。新車・中古車販売、車検・整備、鈑金・塗装や部・用品販売はもちろん、今後は保険事業などにも注力し、グループ内での顧客循環をさらに固めていく考え。
 まずはユーポス店で買取り台数30台/月を実現、そこから発生する新車・中古車への代替え需要などを積極的に取り込み、管理客の拡大を目指す。