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前回までフロントエリアをご紹介してまいりましたが、今回はワンボックス車のサイドエリアについてご紹介いたします。
【サイドエリア】
外側か、内側か、構造の確認が大切です。一見するとどの車種も変わり映えのない形状のワンボックス車ですが、他形状と扱い方が異なる【重要部位】があります。それは前側ドアとスライドドアの間にある柱部分、通称「ピラー」と呼ばれる部位です。画像①の1.5ボックスタイプでは、該当部位が前後ドアによって完全に隠れています。
それに対して画像②のワンボックスは、前後ドアの間が少し離れており、そこからピラーに該当する部位が表側に露出しています。
前者は“センターピラー”と呼ばれ、骨格部位として扱われるのに対し、後者は“センターパネル”と呼ばれ外板扱いとされています。当然ですがセンターピラー扱いの場合、事故が起因の損傷や修理跡があれば修復歴扱いとされます。これに対してセンターパネルの場合、同じ瑕疵があっても修復歴扱いになりません。同じ役割を持つ部位でありながら、外側か内側かで取扱いが異なりますので、修復歴判断の際には、くれぐれもご注意ください。留意点としてセンターパネルタイプでも、ウェザーストリップより室内側に接合されている部分は「センターパネルインナー」として骨格部位扱いになります。 センターパネルに交換歴を発見した際、インナー部まで歪みが生じていないか確認する必要があります。
【サイドエリア番外編】
コーションプレートはどこにあるのか。日本メーカーの場合、ボディの色ナンバーは、コーションプレート(ステッカー)に表記されていることが殆どです。ワンボックス車も同じでコーションプレートが貼付けてあるのですが、探すのに苦労されている方も多いようです。ではどこにあるのでしょうか。ヒントは、助手席足元付近に隠された2つのロックレバーです(画像③)。これらのロックを解除し、助手席を跳ね上げると隠れていたコーションプレートが現れます(画像④)。
日産の現行型キャラバンは左センターパネルのドア開口部に移動したので確認が容易となりました。しかし、先代キャラバンやトヨタ・ハイエース(厳密には1・5BOXですが・・・)は、助手席下の定番位置のままです。ご存知なかった方は、これを機会に覚えておくと便利です。(次回へ続く)
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