中古外板パネルを用いた交換について(後編) - グーネット自動車流通

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中古外板パネルを用いた交換について(後編)

整備 2017年07月11日
株式会社ジャッジメント 取締役 橋本剛
会社名:ジャッジメント

 前回は中古外板パネルのメリット、および異色中古パネルの交換歴チェックポイントをご紹介しました。引き続き今回は「同色中古パネル」のチェックポイントについてご紹介します。

◆判断が難しい同色中古パネル
 同色の中古パネルを使用されると、その見分けは異色中古パネルよりも困難になります。同色ですから、基本的には再塗装跡もありません。普段私達が判断のポイントにしているのは、他パネルと比較して、
 ①パネルの裏側・水抜き穴周辺の汚れ具合に違いはないか。
 ②塗布されている純正シーラントの形状に違いがないか。
 ③再塗装跡がないのに劣化状態に違いはないか。
 ④付属品(主にガラス)の製造年月に相違はないか。(画像①②)が挙げられます。
 例えばガラスの隅にはメーカー名や記号が印字されています。 この文字の上に印字されている「・」が、ガラスの製造年を示しています。点の位置は原則として「一年ごとに右の文字へずれていき、また左端の文字に戻る」の繰り返しです。
 つまり前後左右のドアガラスを見比べ、点の位置がずれていた場合、いずれかのドアが交換されている可能性があります(決定的な証拠にはなりませんが・・)。このように同色中古パネルの場合、本体に残るわずかな「相違点」を基に総合的な判断が求められます。
 また、これらのポイントは大変気づきにくく、査定現場での確認方法としてはおススメはできません。ここでおススメするのは「逆転の発想」です。残念ながら同色中古パネルであるという「決定的な証拠」が見つからないのであれば、それ以上確認に時間を費やすのは得策ではありません。
 再塗装跡も見つからず、しかし取付けボルトに回した痕跡が見つかったら、割切ってその内側にある骨格部位を確認するようにしてみましょう。

◆なぜ外板部位の状態をチェックするのか
 ここで原点に戻り「私達はなぜ外板部位の状態を確認しなければならないのか」を考えてみましょう。その目的は骨格部位に損傷や修正跡があるか「疑い」をかけることです。もし、外板部位に修理跡が発見できたら、それは大きなヒントになるでしょう。反対に外板部位の見極め判断ができないのであれば、ノーヒントで「本命」の骨格部位確認に移行すれば良いだけなのです。
 骨格部位に損傷や修正跡を発見したら、整合性を保つために「同色中古パネルによる交換歴」と判断してしまうのも一つの方法です。
 「外側から内側へ」から「内側から外側へ」切り替える発想。この考え方は、外板部位確認に固執することによる集中力の低下を防ぎ、結果として骨格部位の見落とし防止にもつながります。
 フロントフェンダーの交換歴を発見したのにフロントインサイドパネル歪みを見落とす・・。それでは本末転倒ですね。「大事なことは何か」査定する車に合わせたチェックを心掛けてください。




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