ボディの「色」について(ボディ色調編) - グーネット自動車流通

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ボディの「色」について(ボディ色調編)

整備 2017年03月10日
株式会社ジャッジメント 取締役 橋本剛
会社名:ジャッジメント

 前回は諸元情報である「カラーナンバー」をご紹介しましたが、今回は車両状態としての「塗装(色調)」についてご紹介いたします。

【要塗装の瑕疵はキズだけではない】
 車体の塗装は、経年劣化によって徐々に「退色(色褪せ)」していきます。ボディにできたキズや飛び石跡だけでなく、こうした色褪せも外装ダメージとして扱われ、オークション会場では外装評価の減点対象となっております。このような「要塗装」の瑕疵(かし)は、通常再塗装によって修理がされます。「再塗装跡」を発見するには、塗装肌等を確認しなければなりませんが、ここで大事なのは、「新車状態の塗装」を理解しておくことです。

【新車状態を知る】 
 大量生産されている自動車は、「電着塗装」による下塗り、「静電塗装」による中塗り・上塗りの工程をたどりきれいな塗装肌に仕上がります。
 その塗装状態は、
・パネル全体の膜厚がほぼ均一
・厚みが均一なので周辺の景色がきれいに写り込む(鏡面仕上げ)等が挙げられます。 外板の再塗装はその仕上がりとして「外観の復元」が重要とされています。 その為、しっかりと調色(色合わせ)され、丁寧な塗装・研磨が施されます。査定においてこうした再塗装跡を発見するには、パネルのプレスラインやフチに磨き残し(ユズ肌)が残っていないか確認しなければなりません(画像①)。それに対して「骨格部位」の塗装はどうでしょうか。エンジンルームや荷室内等、人目につく機会の少ない骨格部位は、新車製造時にボディ色まで塗装せず「シーラント塗布」で終了してしまうモデルがずいぶん多くなりました。こうした傾向は軽自動車、コンパクトカーに多く見られます。

【製造工程を理解する大切さ】
 こうした製造工程を理解しておくと査定の際に不自然な点に気づけることがあります。例えば荷室内、リヤフロアを確認すると画像②もしくは③のようになっていたとします。どちらもパッと見はきれいな状態です。さて、どちらが新車状態でしょうか。正解は②です。シーラントの「色」に注目してください。通常下塗り工程終了後、各接合部にシーラントが塗布されます。前述したように骨格部位は中塗り以降が省略される傾向があり、②のようにシーラントは素材の色のまま残っているのが正常です。③はシーラント塗布後に下地色がしっかり塗装されています。これは新車製造工程を考えると「不自然」であることは明らかです。このようにボディの塗装状態を判断するには、新車状態の理解、全体の色調から細部の塗装肌まで確認することが求められるのです。


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4、4.5点

【抽出価格条件】

直近価格が500千円以上

【抽出台数条件】

毎月50台以上の流通が過去6ヶ月連続していること