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自動車車体整備技術の日本一を決定する「BPグランプリ2016」(主催:日本自動車車体整備協同組合連合会、プロトリオス)の決勝大会が、10月29日(土)と30日(日)の2日間に渡って開催され、鈑金・塗装・見積りの3部門で競技結果が決定した。
3部門の優勝者は以下の通り。
<鈑金部門>(敬称略)
田中 正保(たなか まさやす)(中国・四国ブロック、小泉自動車工業)
<塗装部門>(敬称略)
宮下 善貴(みやした よしとも)(関東南ブロック、中山自動車工業)
<見積り部門>(敬称略)
荒川 昭彦(あらかわ あきひこ)(東北ブロック、親和自動車整備工場)
同グランプリは「テクニックは人に宿る、テクノロジーはモノに宿る。」をテーマに、日本の職人技のひとつである、自動車の鈑金・塗装・見積り技術の発展及び継承を目的とした日本一の技術者を決定する大会で、今大会は、全国から1270人の技術者がコンテストにエントリーした。
【優勝者コメント】
鈑金部門 田中 正保さん
普段意識しているのは、次の仕事につながるような仕事をする、ということです。最近の車両に採用されている高張力鋼板、特に軽自動車のものは張りがないため鈑金は難しいですが、いろいろな方法を試して何とか対応しています。優勝したのはまだ信じられないような気持ちです。今までコツコツやってきたことの積み重ねが、勝利につながったと思いますが、もっと上を目指して頑張っていきます。
塗装部門 宮下 善貴さん
忘れもしない2012年8月、最初のBPグランプリの開催が告知されてすぐに参加を申し込み、1次予選の課題用パネルを仕上げて返送しました。そこから4年間の挑戦が始まりました。第1回の際は0.1点差で準優勝だったので「余裕だろう」と考えたのですが、第2回はそれで惨敗しました。本当に悔しい思いをしましたので、どんな小さなことでも全力で向かおう、慢心やプライドを全部捨てて、最初から最後まで丁寧に、その車両のオーナーのことを思って作業しました。それが結果につながって、本当に良かったと思います。
見積り部門 荒川 昭彦さん
3回も出ると、決勝に行くのは当たり前、そして優勝するのも当たり前、と期待されているのを感じていましたが、常に自信を持って仕事していますので、一生懸命頑張れば結果は自ずと出るものだと思いました。表向きはふざけて、見えない所では「やってやるぞ」と思って頑張りました。競技に際しては、ロープレは的確にゆっくり話すことを、見積りでは損傷の波及経路を見落とさないよう心掛けました。優勝できたのは素直に嬉しいですね。
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