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北海道千歳市で創業21年を迎える野村共販。同社は、新車販売、車検、整備、リースなど、中古車販売だけからの経営から脱却し、地域密着型の営業展開により、管理顧客を中心に堅実な経営を行う。将来の環境変化に適応するために管理客だけの商売では経営の幅が広がらないという課題を持つ。顧客満足の最大化に次いで、環境変化に備えることは重要で、新たな販売先、仕入先を拡大するため「JUテントリ」の活用を開始、確実な手応えをつかむ。野村部長に話を聞いた。 (松沢 章博)
■顧客満足を追求、地域密着型の営業スタイル
元々、中古車販売を中心にやってきましたが、様々な顧客ニーズに対応するため、昨年、認証工場を取得し、販売からリース、車検、整備も一貫して自社で行えるようになりました。新車販売についても今後力を入れたいので、ショールームを開設し、月に3台ほどですが、安定的な引き合いをいただけるようになりました。
また、昨年はオリコのコアラクラブに加盟し、個人リースという新たな分野にも参入しています。在庫車両の7〜8割が軽自動車ですが、中古車は月平均で10台を販売、そのおよそ半分はお客様からの紹介、若しくはリピート客となっています。車検については、月に30台ほどと安定した入庫をいただいております。
当社は、「千歳、恵庭地区」を中心に営業活動を行っていますが、メーカー系ディーラーや中古車専業店も多く、競争が激しいエリアです。差別化を図るため、保険、レッカー、修理など24時間対応できる体制を構築しました。クルマに関連する様々な相談に乗ることでお客様に喜んでもらっています。基本的には全ての中古車に保証をつけて販売しています。
■JUテントリ導入後の変化について
テントリを活用しはじめたのは約1年前からになります。当初は共有在庫については、半信半疑でしたので、長期在庫車のみを登録していたのですが、思ったより高値で売れるため、現在では、ほぼ全ての在庫車を掲載しています。
仕入は、ほぼ100%オークションからですが、仕上げてからすぐにテントリに掲載するようにしています。テントリを活用すると、仕入、販売において商談が早くなりますので、在庫回転率が上がり、長期在庫が減少するようになりました。
小売で売れない車両は、これまでは、損してでもオークションに出品していましたが、安定的にテントリで成約するようになったので助かっています。今のところ、販売先のほとんどが北海道エリアですが、本州から引き合いをいただくこともあり、手応えを実感しています。
■JUテントリを活用した成功事例について
実際に利用してみると、テントリは高く売れるという印象が強いです。出品価格は流通相場の上限に近いところで設定しています。小売用のタマをオークションで安く仕入れられた場合、テントリに出品することにより高値で売れたケースも何度かありました。特に4WDの軽自動車は北海道ではタマ不足です。JUナビを使い、本州の様々なオークション会場から仕入れるようにしています。出品する時は、写真は細かく掲載するようにしています。写真が少ない時は、質問が多く入り、非効率でしたが、写真点数を増やすことで問い合わせ(質問)は減り、成約効率も格段に上がってきました。
当社は、お客様のニーズに合わせた営業を行うので、様々なご要望をいただきます。オークションでは仕入れにくい車両や直ぐに欲しい車両はテントリから仕入れます。確実に落札できるテントリは商談には欠かせないものとなっており、今では、売りでも買いでも活用する場面が非常に増えました。
■今後について
「オークションとテントリ」それぞれの特長とメリットを活かしながら効率の良い仕入を行い、小売、業販とバランスの良い状態を整えたい。顧客満足の最大化という基本スタイルは変えずに、今後は、新規ユーザー獲得のために広告メディアを活用し、クロスマーチャンダイジングの手法もとりいれようと考えています。昨年より開始したコアラクラブや認証工場、新車ショールームなど集客アイテムが増えたことで、少しずつ顧客リーチが増えてきました。
買い替えサイクルが長期化しておりますので、これをいかに短縮していくかが課題となります。ダイレクトメール、電話、対面で提案。既存顧客フォローとしてのお宅訪問など、お客様に喜んでいただき、また、紹介につながることは全てやります。「野村共販で買うと間違い無し」、「よく面倒を見てくれるので安心」という声をいただけることが最高の喜びで、創業から21年間支えて下さったお客様のためにも、このスタイルは今後も変えるつもりはありません。
【店舗情報】
会社名:野村共販
住所:千歳市清流8丁目1番2号
電話:0123‐42‐4777
創業:平成7年
代表者:野村弘(のむら・ひろし)
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