【整備工場レポート】伸和自工（広島市南区）/伸和自工

【整備工場レポート】伸和自工（広島市南区）

整備 2016年06月10日

印刷

ユーザーを新規集客する間口とは

会社名：伸和自工

オープンカフェのような外観

拡大

　伸和自工（広島市南区・弘保優社長）は、70年以上の歴史があり、創業以来鈑金塗装を軸にした工場だ。かつてはディーラーからの依頼、いわゆる下請け仕事の比率が８０％を超えていたが、数年前より弘保社長の考えを徐々に実現してきた。一言でいえば自社の顧客増加に舵を切った。現在も鈑金塗装、車検業務が柱ではあるが、地域ユーザーを受け入れる独自の体制を紹介する。

【レンタルピット広島を開設】
クルマを磨くなど、簡単な作業をユーザー自身で行うスペースを提供した。手軽なメニューの一例としては「ワンコイン洗車」。高圧洗浄機や洗車用シャンプーなどの使用もでき、１時間５００円。「レンタルピットボディー磨き」は専用コンパウンドと電動ポリッシャーを貸出し、2時間４６００円でマイカー磨きができる。さらに10分１０００円でプロ社員から磨きのレッスンも受けられる。ＧｏｏＰｉｔを利用しているため、例えばエアロパーツやタイヤ、足回りパーツの取付けや、加工依頼が新規ユーザーから月間で20件程度寄せられるが、ユーザー自身でできそうな作業や、予算の限られたユーザーには、レンタルピットを使用したセルフメンテナンスの選択肢を提示することで、結果として喜んでもらえる事例も増えてきた。（分解整備が必要な作業は資格保有の社員が行う）

【中古車販売店舗開設】
収益を安定させること、また自社工場の稼働率を向上させることも狙いではあるが、伸和自工の店舗は他店とは違う。“気軽に立ち寄れる店”をコンセプトに設定、そこを深堀りし、オープンカフェのような店舗となった。昔ながらのふわふわカキ氷や、桃のスムージー、キャラメルポップコーンなど、こだわりのメニューも格安で販売し、平日でも地域の子供たちが集まるスポットとなった。またこの店舗では、10分１００で利用できるレンタカーの受け付けも開始したところ、気軽に立ち寄れる店舗の間口が活き、利用者数の大幅な増加傾向が続いている。

【取組み】
専門領域からかけ離れた新たな展開ではなく、もともと持っている専門技術、専門機器を一時的にユーザーに提供する考え方、敷地の一部をユーザーの為に開放すること、それが、微力ながら車を愛するユーザーの為になると考え、ながい目で見ればこの業界の為になると考えた。いまでは会社全体で新規の一般ユーザーを迎え接客対応することが社内にも地域の皆様にも徐々に浸透してきている。同社のこうした店づくりについて、注目を集め、この半年で広島民放四番組から取材を受け、実際に放送されるまでになった。

【店舗情報】
株式会社伸和自工
広島市南区大洲４―７―１０
ＴＥＬ：082-282-2512

前の記事次の記事

[PR]トレンドウォッチ

ピックアップニュース

写真ニュース


大峰統括部長があいさつを述べた	飲食店跡の店舗はアットホーム…	あいさつに立つ矢谷取締役流通…		寄付金寄贈式を開いた	25周年オリジナルマグカップを…	取引１台賞で銀座に志かわの「…	セリ前にあいさつを述べる加藤…		ダイナマイトコールを上げる杉…