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日本中古車輸出業協同組合(佐藤博理事長)は4月15日、大阪市住之江区のベイオークAA会場で最新の中古車輸出市場動向に関するセミナーを開催した。同組合の組合員のほか、会場を提供したベイオークのAA会員ら合わせて100人近い受講者が集まり、最新情勢に関する講義に熱心に聞き入った。
佐藤理事長はセミナーの冒頭、中古車輸出市場の歴史を振り返るとともに、2016年の中古車輸出市場を展望した。今年は前年同等の推移を予想するほか、中長期的には新たな市場開放により中古車輸出の大きなターゲットとなり得るオーストラリア市場の動向などを話した。
セミナーでは、安定市場として定着するニュージーランドをはじめ、新たな仕向地として存在感を高めるバングラデシュやスリランカ、アフリカの最大市場であるケニアなど、中古車輸出事業者の関心の高い仕向地について、各市場のエキスパートとも言える講師が市場動向や輸入検査の実態やポイントなどを分かりやすく解説するなど、興味深い内容を提供した。
ニュージーランド市場については、オートモーティブ・テクノロジーズの吉田敏明テクニカルマネジメントが講演、市場説明や輸入規制の動向、輸入手続きの流れなどを解説した。とりわけ、ニュージーランド市場では、2015年1月より横滑り防止装置(ESC)が新車に義務化され、今後3段階で中古車にも義務付けされるという。
続いて講師を務めたのはAUTOHUBの中村昌達統括マネージャーと山本卓也営業推進室サブマネージャー。両氏の講演では、ニュージーランドへの販売手法や顧客の集め方、現地のコンプライアンスセンターの状況など、実践的内容を中心に説明した。同社がニュージーランド向けなどで提供する一貫輸送サービス「D2D(ドアtoドア)」は世界各国に年間8万台以上の中古車を供給している。
バングラデシュ市場については、Car From Japanのイナム・イフテカル社長が講師を務めた。まだまだ未知の領域も多い同市場の概要や取引の流れと注意点、人気車種などの詳細を説明し、受講者は鮮度の高い情報に熱心に聞き入った。同社は中古車輸出のプラットフォームを提供、国内販売店と海外バイヤーの橋渡し役を担う。イナム社長の出身国であるバングラデシュをはじめ、アフリカや中東各国、アジアなど幅広い地域に独自ネットワークを持つ。
ケニア市場については、クオリティーインスペクションサービスの宮城学、伏木正城両氏が講師を務めた。ケニア市場では今年に入り、人気車種の変化が見られ、人気車種・グレードは高価格帯に振れているという。昨年末の関税変更に伴う動きで、今後も高額車への引き合いが強まるという。同社はケニア向け輸出には同社の検査が必要。ケニア基準局に準拠する検査内容のうち、重要ポイントを的確に説明した。
セミナーの最後には、同組合の塩田豊専務理事が市場動向を説明した。スリランカ市場の関税や年式規制の動向を説明したほか、最近の動きとして、新型プリウス(50系)への引き合いなどを説明した。
中輸協では、こうしたセミナーを定期開催し、組合員間の情報交換を活発に行っている。今回のセミナーでは、会場を提供するベイオークのAA会員にも受講の門戸を開放し、中古車輸出市場のタイムリーな動向と将来展望を解説した。
4月20日には、同様のセミナーを東京で開催する。
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