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ハナテン(大阪市城東区・米倉晃起社長)の完全子会社化を前提に、支配株主のビッグモーター(山口県岩国市・兼重宏行社長、BM)が実施した普通株式及び新株予約権の公開買い付け(TOB)の結果が発表され、12月21日をもって、BMがハナテンの総株主に対する議決権割合で97.35%を掌握し、特別支配株主となった。上場廃止日は2016年1月21日で、株式取得日は同26日としている。BMはハナテンを完全子会社化することにより、グループが一体となったスピーディーな全国展開が可能となり、BMブランドでの全国統一展開に拍車をかける。
ハナテンの米倉社長は「2014年にはハナテンの屋号を『ビッグモーター』に統一、『お客様目線』では先行して全国統一ブランドが進行していたが、今後はますます全国で統一のサービスを提供できる体制となった。ハナテンが運営するBM各店においても『販売』と『整備』を両立したBMのビジネスモデルを早期に各店に広げていきたい。グループ全体の方針について、スピード感を持って実行できる組織が出来上がった」と話す。
当面の目標として、「今期はグループで『買い取り台数日本一』を目指している。『総合店舗』と『買取店』が平行したネットワーク拡充を通じて、目標達成につなげたい」と意気込む。
BMによる公開買い付けは10月末に発表後、11月2日から12月15日までの30営業日で実施、普通株式1株につき、540円の買い付け価格を設定していた。
ハナテンは今後、BMの完全子会社として、これまでと同じくBMブランドでの出店強化を推進する。1月1日には奈良県下初のサービス工場併設型総合店舗「BM桜井店」(奈良県桜井市)を新設する。既存の店舗ネットワークにおいても販売単独店の総合店化を推進する構えで、既存店のリロケーションも含めて、スピード感を持って店舗への投資を推進する考え。
こうした中、来夏を目標に、同社が運営するハナテンオートオークション(AA)のリニューアルも予定している。セリ機および業務システムの刷新を行うもので、セリ機は富士通フロンテック、業務システムは電算システムに内定している。同時4レーン化により、セリ時間を大幅に短縮するほか、21.5インチの大型液晶パネルを採用した多機能端末の導入により、会員利便を飛躍的に高める。早ければ8月のお盆期間中に工事を実施する考えで、会員利便の大幅な向上とともに、業務効率を向上することで「社員の負担軽減につなげたい」(米倉社長)とする狙いもある。
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