エアコン整備におけるコンプレッサーオイルの見分け方 - グーネット自動車流通

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エアコン整備におけるコンプレッサーオイルの見分け方

整備 2014年09月01日
コンプレッサーオイル見分け表(一部抜粋)

コンプレッサーオイル見分け表(一部抜粋)

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■コンプレッサーオイルの種類
 
 エアコン整備の際に注意しなければならないのは、コンプレッサーによって使用するオイルが違う点である。コンプレッサーには電動(モーター)式とベルト駆動式の2種類がある。近年のHVおよびEVにはコンプレッサーに電動式が採用されていることが多く、モーターとインバーターとが一体となり、かつアイドリングストップ時にも作動し続ける仕組みになっており、コンプレッサー内部の焼き付きを防ぐために使用する潤滑油には絶縁性の高いPOE(ポリオールエステル)オイルが用いられる。
 反対に、ガソリン車およびディーゼル車にはプーリーが付いたベルト駆動式のコンプレッサーが多く採用され、絶縁性がほとんどないPAG(ポリアルキレングリコール)オイルが潤滑油として使われる。

■オイル混入によるトラブル

 トラブルとなるのがPOEオイルとPAGオイルの混入。もし、POEオイルを使用しなければならない電動式コンプレッサーに誤ってPAGオイルを入れた場合、コンプレッサー内部の絶縁性が低下し、コンプレッサー自体を破損させてしまう。そればかりか絶縁素材を侵し、モーターコイルなどから漏電する危険性があり、最悪の場合には車がまったく動かなくなってしまう恐れがある。
 もし混入してしまった場合には、応急処置としてエアコン内部に冷媒を循環させるフラッシング作業を行う。しかし、それでも改善されなければ、コンプレッサーを交換することになり、多額の費用が発生してしまう。

■コンプレッサーオイルの見分け方

 このようなトラブルを防ぐためには、まずコンプレッサーの種類を見極めること。ベルト駆動式には必ずプーリーが付いており、見分けがつきやすい。しかし、これだけで判断するのは早計で、すべてのHVとEVがPOEオイルを使用する電動式コンプレッサーを採用しているとは限らない。初期のトヨタ・プリウス(W10系・20系)やホンダ・インサイト(ZE1・2・3)などはPAGオイル使用車である。
 もっとも確実に見分ける方法がある。それは、ボンネットの裏に貼られているラベルを確認すること。たとえば、トヨタ車であれば「ND-OIL8」と記されていればPAGオイル、「ND-OIL11」であればPOEオイル使用車であり、メーカーによってオイル名が決められている。また、そのラベルには冷媒充填量も記載されているので確認は必須である。一部の設備機器メーカーからは混入を未然に防ぐために、見分け表をユーザーに提供していることがある(表を参照)。

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