（真中より左へ）民主党議連 内山晃会長、自民党議連 逢沢一郎会長
拡大
6月8日、民主党「二輪車ユーザーを支援する議員連盟」と自民党「オートバイ議員連盟」の、両党オートバイ関連の議員連盟初の合同勉強会が衆議院第一議員会館大会議室で行なわれた。
同勉強会では二輪業界から下記3点が要望された。
１．非常時におけるオートバイの有用性
全国オートバイ協同組合連合会（AJ）吉田純一会長により陳述。同会の東日本大震災災害支援活動の実績を踏まえ、オートバイの利便性、低燃費等を訴求、非常時にオートバイがいち早く支援活動できる体制整備の後押しを要望。
２．小型二輪免許取得の簡易化プロジェクト
自工会二輪車特別委員会大山龍寛副委員長（本田技研専務）により陳述。普通自動車免許の取得者が125ccまでの小型二輪免許を簡易に取得できる仕組みについて要望。現在では原付と大きく運転特性が変わらない実情を踏まえ、同免許取得時に安全性を確保しながら合理的な免許取得への改善案を述べた。
３．二輪駐車場整備促進の現状と改善策について
NMCA日本二輪車協会坂上勇一広報部長により陳述。二輪駐車場がまだまだ不足し、整備の遅れている現状を訴え、その改善を要望。
二輪業界団体からの要望後の意見交換会では、国会議員から「原付二段階右折」の不必要性、震災対応の自動二輪車重量税の還付・免除の欠落の2次補正予算での対応、オートバイの高速道路路肩走行可等が述べられた。
また、オートバイの諸環境改善について両党合同議連から「オートバイ国家戦略のイメージ」とする資料を提案。その推進に向け必要性が国会議員にも理解されていることがうかがわれた。
【解説】
今回の「勉強会」は今後の二輪、また自動車産業に大きな転換点になる。
それは、欧州では標準の、四輪の免許取得者に125ccの二輪免許の付帯に大きく近づくため。
先に自動車市場が成熟化段階を迎えた欧州ではユーザーの利便性を踏まえた四輪・二輪の選択肢により自動車産業のニーズと市場が確保されている。
日本だけが前時代的な規制により自動車産業の収縮に進んでいたのが実態。
今回は政治でのコンセンサス形成が示された。その意味で異論的な問題は少なく、後は行政での進行が、現代社会のスピード感の中で実現するか。
環境対応での自動車のスモール化の要請、大震災で二輪車の有用性の再評価もあり、注目される。
【出席した国会議員】
民主党衆議院
内山 晃、大山昌宏、小林興起、小宮山泰子、斉木武志、神風英男、杉本かずみ、空本誠喜、辻 恵、萩原 仁、浜本 宏、福島伸享、三輪信昭、谷田川元
民主党参議院
尾立源幸、佐藤公治
前民主党衆議院
前田雄吉
自民党衆議院
逢沢一郎、今村雅弘、衛藤征士郎、北村誠吾、坂本哲志、竹本直一、田中和徳、中川秀直、松浪健太、山本 拓
自民党参議院
三原じゅん子
民主党代理出席
荒井 聰、小林正枝、武正公一、加賀谷健、川島智太郎、松木けんこう、大島 敦
自民党代理出席
高市早苗、西村康稔、小池百合子、古川禎久、小里泰弘、金子恭士
公明党代理出席
谷合正明
【出席省庁】
内閣府政策統括官
警察庁・運転免許課、交通企画課、交通企画課高速道路管理室、交通指導課
財務省・主税局税制第2課
国交省・街路交通施設課、高速道路課、技術安全部環境課、技術安全部技術企画課、
経産省・自動車課
西暦元号早見表
2021年12月07日
加藤電機
RSS
