「お客様に対して情報開示をクリーンに」 - グーネット自動車流通

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成功事例集

「お客様に対して情報開示をクリーンに」

2013-08-28
増田 隆之

株式会社マスダオート
代表取締役社長  増田 隆之

  • 店舗外観
    店舗外観
  • 店内風景
    店内風景

【店舗概要】
創業昭和61年4月・東京都足立区鹿浜3-31-1 TEL.03-3854-3231・東京都中古自動車販売協会加盟

―増田隆之社長―
小売市場について:価格合戦になっており、以前よりも利益確保が難しい時代です。個人的には、もうデフレは流行らないと考えます。それよりも、値段だけではなく、自社商品のメリット・差別化をいかに出すかが商売として重要と考えます。また、現在の小売市場ではメーカー系ディーラーが一番脅威と感じております。中古車に力を入れてきており、ディーラー対専業店の図式の中で如何に戦うのかを考えないといけません。我々専業者としては、ディーラーが扱わない様な車を扱う事で、お店の独自色を出していく必要があります。私は良く仕事の関係でアメリカやヨーロッパに行く機会が多いのですが、向こうでは通期距離で年間4万Kはざらにあります。年間走行距離が年間4万Kでも低走行車の部類に入ります。こういった現状を見て、走行距離の概念が変わりました。日本車は壊れないですし、クレームは全くこないほど高品質な車が多いです。日本車の中・高距離の車でも充分に価値があると思います。ただ、当然車の内容にもよります。走った距離ではなく、整備の記録・履歴を重視していきます。走行距離が14万Kの車でも 半年に一度ディーラーで整備を出してた履歴が確認できる車は非常に価値が高いです。当然2万Kのピカピカの車を皆さん欲しがりますが、ここは棲み分けを行っていきます。走行距離が走っていても、中身がしっかりとした車であれば価値が高いという事をユーザーに伝え、ユーザーの認識が変われば業界も変わっていくと考えております。そして、業界に関して言えば、ディーラーに負けない様にもっと専業者の優良店が増えるべきだと感じます。お客様に対しての情報開示をもっとクリーンにしていく事が重要です。

社員教育について:お客様に対する挨拶については教育をしております。例えば、タイヤを洗っている時にお客様からお声掛けして頂いた場合。そのまましゃがんだ状態で返事をするのか、 立って返事するのかでお客様が受ける印象は全く違ってきます。事務スタッフにもショールームにお客様が入られた場合は、何をしていても手を止め、立って挨拶をする事を心掛けてもらっています。また、出入り口の確保には気を使っております。お客様がお店に入られる時も出られる時も気持ちよく.いてもらいたいので、スタッフには常に気にする様に伝えております。

今後の重点課題:とにかく販売台数を重視しております。目標年商100億円を目指しています。その中で、自社がまだまだ甘い環境で仕事をさせてもらっていると感じています。首都圏は地方と比較すれば、大変良い環境であります。上手くいって当たり前なんです。必然的に需要が全然違いますし、お客さんの数も多いし、仕入れ先も豊富です。ですので、この環境に甘えるだけではなく、フル活用して、もっと色々な事にチャレンジしていきたいですね。
   
最近のAAについて:敢えてAAに苦言を呈するのであれば、AA会場は会員あってのものである、という事を強く認識してもらいたいと思います。特に私が伝えたいのは、AA会場でのユーザー同伴が顕著に目撃されますが、その取り締りをAA会場がしっかりとやっていない、という事です。AA会場の規定ではユーザーを連れ込む事は禁止されておりますが、AA会場は黙認をしている。会員側は多大なリスクを背負って仕入れをしているのに、違反に対しての責任を全うしていないと感じます。業者側もAA代行をやるのは良いが、会場に連れて行くとか、AA端末を見せてはいけない。AA会場側と会員はパートナーシップの関係であるはず。それが、AA会場側の都合ばかりが優先され、会員は守られていないと感じます。ストックビジネスをやっている我々小売専業者がいなくなれば、AA相場は乱高下します。AA会場は会員の事をしっかりと考え、最大の責任を果たしてもらいたいと思います。